60年周期で過去を振り返り、未来を予測する

昔の暦の日にちを図る単位、干支を使った十干十二支で優れていたのは、過去を振り返り、未来を予測することでした。

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類
十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類

この2つの記号を使って、日常生活では感覚的に把握しづらい長い時間の流れを読んでいました。

中国や日本では干支を使って年月日を記載する方法を古代から取っていました。
このおかげで、たとえば1300年前に完成した日本で最も古い歴史書『日本書紀』も干支で日付が記載されています。
このためいつ何が起こったか、しっかり把握することができます。

干支という物差しの興味深いことは60通りあるので60個で一巡します。
60年ごと同じ事象が起きるという考えです。
つまり60年前など過去の出来事から今を予測できるということです。

今でこそ日本人の平均寿命は80歳を超えるまでになりましたが、戦前は60歳前後でした。
まさに還暦の60歳になるとお祝いするほどの平均寿命だったそうです。
明治時代の平均寿命は40代、それ以前の時代になると平均寿命が30代程度だった研究もあります。

口伝えで天災や事件などを伝承していくには限界があったはずですし、科学も今ほど発達していませんでした。
未来を予測するために、干支を使って、過去何が起こったか研究していたのです。

例えば2019年は己亥という年でした。
60年前は1959年
・皇太子明仁親王と正田美智子さんが結婚
・1964年の夏季オリンピック開催地が東京に決まる。
・伊勢湾台風、明治以後最大の台風被害。死者5041人

2019年も今上天皇が即位されましたし、ラグビーワールドカップで盛り上がり、大型台風が直撃したところを見ると歴史は繰り返すのかと実感しています。

未来に備えるために過去を振り返り、先人の経験を活かすことも大事です。