中国人経営者に学んだ経営のコツ

私がはじめて転職した会社は、中国人が経営者でした。
合理的なものの考え方をする人で、日本人とは違った視点は大変学ぶことが多かったのです。

よく社員に彼が言っていたのが
必死に仕事をするな
というものでした。
なぜかというと「必ず死ぬから」だそうです。
精神論やド根性で頑張っても、成果はでない。頭を使って打開策を考えろという意味です。
日本人には美徳として息づいている精神論に対して、彼の視点には胸をすくう何かがありました。

今から10数年前、営業領域ではびこるド根性主義に対して今では当たり前のKPIやマーケティングオートメーションの原型等も言える「仕組み化」という考えを持ち込み、起業した会社を東証一部まで教え上げた彼のその先見性には憧れすら抱きました。

さて、最近よく頑張りすぎている経営者の方が早々とお亡くなりになってしまったり、体調を崩して入院されるお話を伺います。
会社員と違って、定休日がなく、自己責任で仕事も休日も決められますが、ただ多忙なのか、責任感からか目一杯仕事をされている方が多いようです。

従業員や職場には働き方改革という風潮から生産性向上を求められていますが、経営者の皆さんにこそ働き方改革が必要なのではないかと思ったりします。

もちろん、仕組み化の手法で仕事の進め方の成功パターンを標準化して横展開することで業務を拡大することもできます。

ただこの手法の限界は経営者自身のそれまでの成功パターンが通用しなくなった時に、成長が止まってしまうということです。

肥大化した恐竜たちが突然の隕石によって絶滅してしまったように、増税、キャッシュレス、AI、5G、労働人口の減少などの環境の劇的変化でゲームのルールがガラッと変わってしまうこともあります。

特に中小企業の場合は、経営者自身がプレイヤーとして機能しないと会社が回らないということは往々にしてあり、会社に隕石が落ちたことすら気づかないことすらあります。

「必死に仕事をしない」ためにも月1回くらいは、業務の日常から離れて、非日常の空間に身を置いて、会社を相対化してみてみることをおすすめします。

ついでに、ご自身のいい日にいい方向に行って、その土地の美味しいものでも食べて、温泉でも浸かって、その土地の神社に参拝してみたら、何か新しいアイデアか神の啓示でも降りてくるのではないでしょうか。