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大掃除と祓詞(はらえことば)

12月は大掃除の時期です
1年の溜まった家の汚れやほこりをきれいにして、新年を迎える家事です。
元々あまり掃除好きではない私も意識してやるようにしています。

大掃除は昔はすす払いと言い、家の中にあったかまどやいろりの灰・すすで汚くなった家の中をきれいにして、来年の歳神様を迎えるというしきたりでした。
毎年12月13日に江戸城ですす払いをされるようになり大掃除の考え方が普及してきました。

来年の歳神様を迎える上でも大掃除は大切ですが、掃除をすると神様が生まれるということがおきるようです。

神社に参拝すると祝詞(のりと)を唱える前に必ず唱える祓詞(はらえことば)があります。
けがれをはらって、神様にお願いが通りやすくする言葉です。

言葉としては以下の内容です。

掛けまくも畏き 伊邪那岐大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等
諸諸の禍事 罪 穢有らむをば祓へ
給ひ清め給へと白す事を
聞こし食せと恐み恐みも白す

現代語訳すると以下になります。
イザナギ神が死者の国に行ったために体がけがれてしまったので、
宮崎県の海岸で海につかって身を清めた時に登場したお祓いの神様。
神様の御神徳によって、私達の犯した罪や体のけがれを祓い清めて下さい。

古事記などに書かれているこの日本神話、
実はこのイザナギ神がみそぎをした話で、イザナギ神がみそぎをしたら色々神様が生まれてきました。
そして最後に生まれてきたのがおなじみのアマテラス、ツクヨミ、スサノオなのです。

みそぎをしたら神様が生まれるわけです。

イザナギ神の身体がそうであったように、掃除をして住環境もきれいにすることで、家の中に新たな神様を授かることができるはずです。

今年の大掃除は寒さが厳しくなる前に念入りにしてみてください。

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