大祓(おおはらえ)と生まれ変わりの思想
12月31日は大みそか。
神社では大祓の儀式が行われます。
6月30日と12月31の年2回、罪けがれを祓う儀式として行われます。
少なくとも1300年前から行われている伝統行事です。
通常の神事では祓詞(はらえことば)を唱えますが、この日は大祓詞といういつもより長い文章を神主が読み上げます。
この大祓詞の中身を見てみると興味深いことがわかります。
前半は天皇の祖先ニニギノミコトが日本の国と統治せよと降臨してきた話。
後半は犯してしまった罪やけがれによって枯れてしまったエネルギーを取り戻すために大祓詞を唱えましょう、
そうしたら祓戸四神様たちが罪やけがれを祓ってくれて神聖なエネルギーを取り戻すことができます
と書かれています。
大祓詞を唱えることで、負のエネルギーを祓い清め、枯れた気を蘇らせる。
大祓で元々我々に備わっているエネルギーを取り戻すのです。
大祓同様、日本の有名な神社においても定期的にお宮を作り変える遷宮というしきたりがあります。
伊勢神宮で20年に一度、出雲大社でも70年程度に一度遷宮を行っています。
常に若々しくリフレッシュし続け、バージョンアップし続けることで、永遠を目指していく。
昨今SDGsとかサスティナビリティという言葉も普及し始めていますが、意外にも昔からの日本の伝統的なしきたりにヒントがあるのではないかと思います。
この記事へのコメントはありません。